前の記事では「セックスレスになるのはなぜか?」という観点で切り込んでみました。
セックスはステージに分かれておりそれぞれ目的が異なっている、という仮説に至ったわけです。
- 恋愛期・・・恋愛感情による本能的なセックス
- 結婚期・・・子供を得るために行う計画的セックス
- 安定期・・・??
このステージわけにおいて、とりわけ「3.安定期」においてセックスレスに陥りやすいのではないかと思うのです。セックスレスになる理由として「産後なんとなく」という理由が上位に来ているのも、目的の喪失のためだからでしょう。
今回は「ではどうすれば防げるのか?」という問いに迫っていきたいと思います。また「一旦レスになってしまったら戻れるのか?」という観点も合わせて考察していきたいと思います。
子供もできて恋愛感情も落ち着いた夫婦がセックスをする理由
タイトルだけで壮絶な重みを感じます。。。が、それだけ課題にアプローチできているのかと思いますので、前向きに捉えましょう。恐らくこの理由が明確に見いだせていない、夫婦間で共通の認識になっていないとセックスレスになります。なぜならセックスは「時間がかかる」「(体力的に)疲れる」という一面を持っているため「やるんだ」という理由がないと抜け落ちてしまうでしょう。
私が男性なので特にそうなのかもしれませんが「めんどくさがりや」な人達にとっては苦痛になってしまうかもしれません。なので、この章では「セックスの持つメリット」にフォーカスしつつ、明確な理由を持って継続していける環境作りを目指していきたいと思います。
セックスのメリット・デメリット
「セックスのメリット」で調べると、色々記事が出てきますね。
「定期的なセックス」が体にもたらすメリット18
快楽だけじゃないようです。セックスで健康になるって本当?
これらの記事を拝見しつつ、メリットデメリットをまとめてみました。
セックスのメリット | ・夫婦のコミュニケーション改善 ・健康にプラスの効果 ・(軽い)運動になる ・睡眠の質が改善する ・メンタル改善 など |
セックスのデメリット | ・体力を消費する ・時間を消費する ・中折れ等の失敗リスク ・避妊のためにコストがかかる ・相手を誤ると大変なことになる など |
※「快楽を得られる」「子供を作ることができる」という点は今回の記事の趣旨から割愛しております。
メリットに関しては、夫婦間の仲を取りもつコミュニケーション効果や、健康面や精神面などでプラスの効果があるようです。一方で、運動になるというメリットの裏返しですが、体力を消耗することや時間がかかることなどがデメリットで上げられますね。意外と準備だったり、後始末だったりに時間がかかります。恋愛感情があるときはそんな手間を吹き飛ばすほどのエネルギーがありますが・・・結婚して何年も経った夫婦の多くは、そのようなエネルギーを持ってはいないでしょう。すると実は結構ハードルの高い作業になってくるのではないでしょうか。軽いジョギングくらいのエネルギーを消費するらしいのですが、それって結構大変じゃありませんか!?例えば「ダイエットのために運動を!」と意気込むけれども三日坊主で終わってしまう…という体験ありますよね。更に、セックスに関しては夫婦2人の意気を合わせる必要があり、個人でジョギングに行くよりも、更にハードルが高くなりそうです。
こうなってくると、実は恋愛感情や出産という目的を失った後のセックスは「意外と大仕事である」ということが見えてくるかと思います。
・セックスはコミュニケーション改善や健康面にプラスなどのメリットがある
・一方で、時間がかかったり、体力を消費したりというデメリットもある
・セックスは意外と大仕事である
“意外と高い”ハードルを乗り越えるには!?
ではここからはどうすれば高いハードルを乗り越えられるか?というテーマに取り組みます。先述の通り、セックスには沢山メリットがありますが・・・あることに気付くはずです。それは「メリットがその行為単体自体で完結しないこと」。これはどういうことかと言いますと、例えば「健康面でのプラス」はセックスという行為自体にプラスに働くわけではなく、むしろ日常生活にプラスに働くでしょう。また「夫婦間のコミュニケーション改善」も然り。これはつまり「セックスは手段」であると位置づけることが出来ます。
つまり、健全な思考の流れ方は下記のようになるはずです。
・夫婦仲良くあり続けたい → その手段の一つとしてセックスがある
・健康的で若々しくありたい → その手段の一つとしてセックスがある
・・・
一方、世の中を見渡してみると「セックスレスを解消するには!?」という記事が多く、その行為自体にフォーカスされちゃっている気がします。「ジョギングレスを解消するには!?」みたいなタイトルだと違和感を覚える方もいるかと思います。ジョギングは「健康維持のための手段」「ダイエットのための手段」ですよね。一方で目的を外して「ジョギングのメリット・デメリット比較」に閉じてしまった瞬間「しんどい」「時間がかかる」「服が汚れる」というデメリットに勝てなくなってきます(笑)。セックス、セックスレスも同じなのではないでしょうか。その行為だけにフォーカスしても答えは見えてこないと思います。
一方で「セックスは手段である」という認識を正しく持てていれば、セックスレス解消の糸口が見えてくるのではないかと思います。つまり「目的」をしっかり夫婦間で合わせる事です。「家庭をどうしていきたい」「夫婦の関係をどうしていきたい」というテーマについて、夫婦間で話し合って認識を合わせること。これは子供が生まれた後、成長していくに従って、何度も見直していかなければいけないと思います。夫婦関係がギクシャクしていれば、子供の成長にも影響が出るでしょう。どちらか片一方が「収入が減った」などのピンチが発生した際も、夫婦関係が強固であれば、乗り越えることが出来るでしょう。そのためにセックスしなさい!というわけではありませんが、夫婦円満で安定した家庭運営を行うための手段の一つとして、コミュニケーションを劇的に良化させる手段の一つとして「3.安定期」のセックスがあると思いますので、互いに理解を深めた上で、愛のある時間を作っていくことが大切だと思います。
・夫婦仲の安定期のセックスは「目的」ではなく「手段」である
・セックスレスを解消するには「目的」に立ち返ろう
即効性のあるセックスレス解消方法とは・・・
前章では割とキレイごとにフォーカスしてみました。まぁ、頭では理解できても身体がついてきません、という方も多くいらっしゃるかと思います。そんな方向けに、速攻性のある解決方法を、男性目線で女性の方々向けに提供したいと思います。
男性の8割近くは「パートナーとのセックス以外で射精している」
面白いデータを発見したので紹介しておきます。
世の中の男性は胸に手を当てて反省すべし
こちらは、前回記事でもお世話になった、JEX Japan Sex Survey 2020 様のデータでございます。
なんと、30代男性で「セックス以外は射精していない」男性は17%。希少種!こちらは悲しいかな、世の中の実態を表している数字かと思います。セックスレスにお困りのカップルの女性側の方、是非パートナーさんが男性でしたら、相手にこちらのデータを突き付けてあげてください。恐らく吐露するはずです。まぁ、男性側の尊厳や自由もありますので、用法・用量はくれぐれも慎重に管理してください(笑)。
・男性の8割近くはパートナーとのセックス以外で射精している
自慰行為の何が悪いの・・!?
恐らく、先ほどのデータを突き付けられた男性は口をそろえて言うはず。「自慰行為の何が悪いのか」と。そうです。前章で申し上げた通り、セックスは意外と労力がかかる大仕事なのです。世の中の男性の多くは、仕事やパパとしてのミッションでお疲れであったり、次の日も朝早くから仕事で、夜は早く寝たいのかもしれません。そんな中で嫌でも溜まってしまう性欲を、うまいことコントロールされている男性も多いのかと思います。
※ここで無理に禁止してしまうと誤った方向に傾くかもしれないので注意
ですが!先ほども申し上げた通り、セックスは「健全な家庭運営」といった目的に到達するための「貴重な手段」なのです。貴重な機会を疎かにしてはいけません。そう、セックス以外の射精に走る男性は何か貴重なものを失っている、という認識を持たせるとよいかもしれません。自慰とセックスの比較、でピンとこない方向けに「コンビニ弁当」と「手料理」の比較を添えてみました。
コンビニ弁当 | お手軽で早い、楽。 健康にはよろしくない。 |
手料理 | 手間がかかる。 質が高く、健康につながる。 |
自慰 | お手軽で早い、楽。 健全な家庭運営にはよろしくない。 |
セックス | 手間がかかる。 質が高く、健全な家庭運営につながる。 |
もし「自慰の何が悪いんだ!」という男性パートナーがおりましたら、そっと上記の説明をしてみてください。そして「貴方と一緒に、長く、幸せな家庭を続けていきたい」という想いを伝えてみてください。きっと男性側のパートナーは理解してくれるはずです。
・自慰行為自体を咎めるのはご法度。「目的」を認識し、パートナーに想いを伝えよう
・目的に到達するための「最適な手段」を選べているかを、改めて考えてみよう
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は円満夫婦においても課題になりがちな「セックスレス」に切り込んでみました。セックスのメリットに関してはデータが少なく、根拠が曖昧だったので、随筆みたいになってしまいましたが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。ではでは!
・セックスは意外と大仕事であるので、ほっとくとレスになるのは自然
・安定期のセックスは「目的」ではなく「手段」である
・「家庭円満」や「健康維持」などの目的を合わせることがレス解消への近道
・(相手が男性の場合) 短期のレス解消には、目的を伝えつつ「自慰禁止」を促そう