それでも結婚するべき理由とは

こんにちは。もんちゃん(夫)です。

コロナ禍で「パートナーが居るありがたみ」を痛感しますね~


未婚の友人や会社の後輩からもたまに

「結婚するメリットってなんですか?」

なんて聞かれたりしますよね。

これが中々即答できない。


なので「結婚するメリットって何」

「メリットバチバチにありまっせ!」と即答できるように

「結婚」を多角的に評価していきたいと思います。

  記事タイプ : 主に男性向け
  文章の性質:文学的(意見・主義主張) 8 事実的 2

結婚の”危険な捉え方”

結婚の「メリット」「デメリット」を考えて、色々な記事を見てみましたが

これ本当かなぁと思うものがあります。


まず、下の図を見てみてください。

縦軸をQOL(Quality Of Life : 生活の質)とします。

図2-1:結婚生活に対する幻想


この図では「恋愛生活」と「結婚生活」が全く別のものとして捉えてます。

なんとなくですが「結婚のメリット」を語る文脈では、

このような発想をされている方が多く、

「結婚することでジャンプアップする」

と捉えるような考え方をされているのでは、と思います。

が、実際こうはなりません(笑)



例えば「結婚には金銭的メリットがある」という考え方。 

これは、本当にそうでしょうか?

結婚後は家計を合算するので「実際は±0」なのでは?

まず、当たり前なのですが、中々結婚前には気づけない点です。

「結婚後は家計が合算される」ケースが大半です。

そうすると「家族単位」で見ると結婚前後では金銭的メリットは± 0 です。

もちろん家計の感覚は結婚直後は変わらないかと思いますが、

安定した家族の運営のためには、

徐々に「家族単位」で物事を考えるようになります。


そうすると感じてくるはずです。

「結婚したら金銭的に楽になると思っていたが、そうはならなかった」

それもそのはず。

可処分所得の総和は結婚前後で変わっていませんし、

可処分所得に対する「お金の使い方」も

「結婚を機に自ら変える人」なんて中々いません。

「デメリットを受ける人」が発生する?

そうは言っても「生活が辛いから結婚したい!」

というリアルな声はいくつも存在するでしょう。


しかし、この考え方には罠が潜んでいます。

収入が高い方(Aさん)と収入が低い(Bさん)が結婚した場合、

Bさんから見るとメリットに見えますが、

Aさんから見るとデメリットになりますよね。

すると、依存関係が発生します。

Aさん
Aさん

年収 1,000万円

Bさん
Bさん

年収 300万円

結婚後もこの考え方を捨てられないとすると、

どちらかが不満を抱き続けている

という風に見えてしまいますね。

この不満が積もっていって

「誰の金で飯食ってんだ!!」

という有名な(?)フレーズを生み出すのかもしれません。


この考え方だと、年収が安定している方々にとっては、

結婚は「メリットがない」か「デメリットが大きい」となります。

・結婚を「恋愛からのジャンプアップ」と短絡的に捉えると危険
・結婚後は「家族単位」という目線に切り替わる
・「家族単位」の目線では結婚前後で大きな変化はない
・「相手にデメリット」になることは「メリット」とすべきではない

リアルな”結婚観”の評価に向けて

では「結婚のメリットってなんだよ」となりますよね。

この議論・評価する上で欠かせないもの。。。

それは「時間軸」だと思います。

先ほどの図に時間軸を加えてみます。

図2-2:結婚に時間軸を加えたイメージ

急にリアルになりましたね(笑)

もうおわかりかと思いますが、もんちゃんは結婚のメリットは、

「時間が経過し、家族として成熟して初めて享受できるもの」

と考えているのです。

・・・と

「そんなことより、結婚したらQOL下がってるやん!!」

とお気づきになられたかもしれません。

はい。恐らく多くの場合、一旦家族トータルのQOLは下がると思います。

まずそっちから。

結婚直後はQOLは変化しない、もしくは低下傾向

「恋愛生活を卒業」して「結婚生活に入学」するからタイミングですが、

結婚によって少なからず「制約条件」が増えているため、

二人で慣れていく期間が必要であるからです。


結婚は「契約行為の一種」という側面も持っているかと思います。

婚姻届を役所に提出し、受理されると二人は世間的に

「婚姻関係にある」と認められます。

この状態になると、民法の「婚姻関係に関する法律」の

影響を受けることになります。

契約行為というのは、契約を取り交わす二人の間にルールを作ることです。

そして「ルール」は「本能」とは対極に位置します。

本能に従って”お店の商品を食べちゃった”ら逮捕ですね。

すなわち「(本能に従って)浮気しちゃいました」を

「ルール違反として罰することができる」のですが

これはメリットではないですよね(笑)

このルールが存在する理由は

「二人の関係性を法的に保護し、安定して永続的に
 家族運営を続けられるようにするため」

だと思います。

つまり「長期的な安定」を目的として、

二人の間に新たなルール、制約条件が発生しますので、

一時的にはQOLは低下する方向にあるのではないか、と考えるのです。

結婚を評価する際に欠かせない「成長」という観点

「結婚のメリット」を評価する上では「時間軸が必要」

と考えております。


となると、行き着く先の論点はどこかといえば

夫婦それぞれの「(人間的な)成長」なのではないかと思うのです。


そして「単位時間当たりの成長度」のという観点では

「恋愛生活」と「結婚生活」という環境下では

恐らく「結婚生活」の方が優位なのでは、と考えております。


例えば「結婚によって得られる効果」の一つに

「精神的な安定」があると考えています(詳しくは次回更新記事で)。


精神的な充実を得て、仕事のパフォーマンスを向上させる。

そこから出世に繋げて、収入UP。

という捉え方をすると、収入が高い側にも、収入が低い側にも

「メリット」として見えてくるのではないでしょうか。

(もちろん、収入UPの方法は他にも色々ありますが)

この流れの中で重要なポイントは、

「結婚」=「幸せ」ではなく

「幸せな結婚生活の維持」

 ⇒「個人の成長」
 ⇒ パフォーマンス改善」
 ⇒ 長期目線でのメリット享受

という間接的構図であることです。


これは例えば「筋トレ」も似ているのではないかと思います。

 ジム代を払って、辛いトレーニングを経て
 ⇒ 筋骨隆々の身体を手に入れて
 ⇒ モテる

といった形で、困難が最初に来て、

それを乗り越えて成長することで、

メリットを享受できる構図です。


結婚を「苦行」と揶揄する記事も見かけますが、

筋トレのようなものだと捉えれば、

あながち間違いではないかもしれませんね。

・結婚を考えるときは「時間軸」を考慮せよ
・結婚直後はQOLは変化しない、もしくは低下傾向
・結婚を評価する際は「人間的成長」に着目せよ

まとめ

・結婚を「恋愛からのジャンプアップ」と短絡的に捉えると危険
・結婚後は「家族単位」という目線に切り替わる
・「家族単位」の目線では結婚前後で大きな変化はない
・「相手にデメリット」になることは「メリット」とすべきではない

・結婚を考えるときは「時間軸」を考慮せよ
・結婚直後はQOLは変化しない、もしくは低下傾向
・結婚を評価する際は「人間的成長」に着目せよ


このように時間軸を加えてリアルに表現して初めて

「結婚する意味」を議論できるのではないかと考えます。

しかし、悲しいことに「結婚する前」からこのように

時間軸でリアルに表現した結婚観に出会うことは無いのではないでしょうか。

少なくとも、私はありませんでした。


「結婚にメリットを見出す」というよりは

「結婚に意義を見出す」という表現の方が正しいかもしれませんが、

少しでも多くの方に伝わり、一組でも多くのカップルが誕生することを

切に願っております。


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