節約術の基本のキ!夫婦の家計について調べてみよう!(結婚前後の家計比較)

こんにちは。安定した家庭運営を目指すブログライター、もんちゃんです。

今回は結婚したてのご夫婦、もしくは改めて家計簿を付けようと考えていらっしゃるご家庭にむけて、節約術の基本となる「家計」について考えていきたいと思います。

家計簿を付けて「節約だ~」と行動しだすと陥りがちな罠・・・それが「果てなく続くwinding road挫折」です。

(1カ月むちゃくちゃ頑張って)「食費1万円節約できた~!」

すごいじゃん!もっと頑張ろう!

う・・・うん(もっと!?)

「節約術」で即効性のあるもの、って大体よくって数千円/月くらいの効果しかないのです。なので、あんまり根詰めて頑張ったとしても、すぐに効果が感じられるものでもないと思います。一方で、節約効果を感じたいがために「必要なものも切り捨てる」とやってしまうと本末転倒。

これらの原因は全て「準備不足」だと思います。ではどうしたらいいのか?と言いますと、ズバリ、「ゴールを決めよう」ということです。

「果てしなく走る行為」は途方もなくしんどいですが「42.195kmでゴールとする!」というルールを作るだけで、マラソンという競技になり、楽しみながらチャレンジすることが出来ます。

ということで、今回は「節約のゴール」を設定するために「一般的な家計」を知ることを目的とします。特に「結婚前後の家計の変化」に着目してみて、皆様とよりリアルな家計を体験したいと思います!

家計関連の画像
家計簿のイメージ

以下出典:「家計調査結果」(総務省統計局)2019年

共働き世帯の世帯平均人数は3.37人

まずは、この記事での家計集計の収入/支出の土台となるデータについてご紹介です。この記事では「共働き世帯」をターゲットにして書いています。まず、世帯の構成人数を見ていきます。

項目共働き世帯単身世帯
世帯平均人数3.37 人1.00 人
 勤労者(人) 2.00 人 1.00 人
 18歳未満人員(人) 1.16 人
 65歳以上人員(人) 0.11 人
表1:世帯の構成人数

共働き世帯は、平均3.37人ということですね。つまり「共働き世帯」の収入/支出の平均値は「18歳未満のお子様が1人以上いる家庭」が元になっているということが伺えます。パパママ大変!

共働き世帯の「収入」は単身世帯の約1.9倍

次に収入を見ていきましょう。下記の数字は「実収入」と呼ばれるものの平均値を比較しています。

「勤め先からの収入(いわゆるお給料)」が大半を占めますが、所得税や住民税が差し引かれる前、いわゆる「額面」の金額です。「その他の収入」は”事業・内職収入”や”社会保障給付”などが含まれます。

項目共働き世帯単身世帯比率
(共働き/単身)
実収入665,624 円345,336 円1.9 倍
  勤め先収入(男) 465,523 円
  勤め先収入(女) 168,206 円
  勤め先収入(男女平均) 328,493 円
  その他の収入  31,895 円  16,843 円1.9倍
表2:収入の比較

この表から言えることは「単身世帯に比べると共働き世帯は収入がおよそ倍になる」という、至ってシンプルなものです。

まぁこれは結婚したことによって家計がガッチャンコすることから、あまり違和感なく受け入れられるようにも感じます。

単身世帯に比べると共働き世帯は収入がおよそ倍になる

共働き世帯の「支出」も単身世帯の約1.9倍!効率的!

そして、支出に移ります。3.37人世帯を養う割には、なんと単身の1.9倍に抑えられています。「3倍近くに行くのかなー」と思っていたので意外でした。これはもしかすると「お子様がいる共働き世帯は頑張って節約しています!」ということの裏返しなのかもしれません。

下記表で「その他の消費支出」は”おこづかい”や”交際費”「非消費支出」は”所得税”や”住民税”などです。

項目共働き世帯単身世帯比率
(共働き/単身)
実支出469,753 円245,684 円1.9 倍
  消費支出 344,457 円 181,784 円1.9 倍
    食料  78,530 円  44,348 円1.8 倍
    住居  18,929 円  27,437 円0.7 倍
    光熱・水道  21,062 円   9,972 円2.1 倍
    家具・家事用品  11,942 円   4,731 円2.5 倍
    被服及び履物  14,354 円   7,233 円2.0 倍
    保健医療  12,188 円   6,647 円1.8 倍
    交通・通信  60,838 円  27,905 円2.2 倍
    教育  23,937 円   0 円
    教養娯楽  35,154 円  19,727 円1.8 倍
    その他の消費支出  67,523 円  33,783 円2.0 倍
  非消費支出 125,297 円 63,900 円2.0 倍
表3:支出の比較

この表について、いくつかの特徴に気づきます。

 ・食料の支出が1.8倍に抑えられている
 ・住居の支出は0.7倍と「共働き世帯」の方が低い
 ・「共働き世帯」のみ教育費が含まれている
 ・教養娯楽やその他の消費支出の金額は約2倍

順を追って見ていきましょう。

食料の支出が1.8倍に抑えられている

世帯人数としては3.37人でしたね。従って3.37人分の食費を単身の1.8倍で賄っており、相当効率が良いことがわかります。

食費の低減理由は主に「外食費が抑えられること」です。日々食事を作ってくれているパートナーに感謝しましょう。

住居の支出は0.7倍と「共働き世帯」の方が低い

住居費には「住宅ローン」が含まれていません。このため、持家比率が高い「共働き世帯」の方が、住宅関連の費用は低く見えます。

一方、住宅ローンの支払いの平均値は45,152円/月と、かなりの金額になります。「住宅ローン返済平均額+住居費」で比較すると、共働き世帯/単身世帯は約2.3倍。

しかし、住宅ローンは持家の購入の一部ですので、その大部分が自身の資産になることを考えると、長期目線ではお得になります。

「共働き世帯」のみ教育費が含まれている

「教育費」は子供の教育に充てられる費用です。こちらは「共働き世帯」のみにカウントされています。

その金額はそこまで大きくないですし、教育費を加味しても総支出は単身の倍未満なので、子供が出来て教育費で苦しい!みたいなリスクは、思ったよりも小さいということがわかります。
※ただし、あくまで平均値なので実体との乖離を含む点はご容赦ください

教養娯楽やその他の消費支出の金額は約2倍

こちらは、見方がわかれるところかと思います。

「子供が生まれて3.37人になっているから、
 一人当たりの娯楽費は減っている!」


「子供のお小遣いは微々たるもの。
 ほぼ娯楽に使えるお金は変わっていない!」


実感としては子供が出来ることで「可処分時間」も減っていることから、娯楽「費」を減らすというより「娯楽をやる暇がない」という感覚かもしれません。

・共働きで3.37人を養うが、支出は単身の1.9倍に抑えられる!
  ・食料の支出が1.8倍に抑えられている
  ・住居の支出は0.7倍と「共働き世帯」の方が低い
  ・「共働き世帯」のみ教育費が含まれている
  ・教養娯楽やその他の消費支出の金額は約2倍

共働き世帯の「黒字」は単身世帯の約2倍!

最後に家計の「黒字」を計算します。これは「実収入」から「実支出」を引いて算出されます。

項目共働き世帯単身世帯比率
(共働き/単身)
黒字195,871 円99,652 円2.0 倍
表4:黒字の比較

「共働き世帯」は「単身世帯」の2倍程度の家計黒字。しかしこれは、あくまで平均値であり、年収高い世帯が押し上げていることも。逆に「子供の受験の出費が大きい」みたいなこともありますよね。。。(うちもそうです)

このあたりは参考として捉えて頂きつつも、子供が出来たとしても家計としては「単身の時とさほど変わらない」という実感になるかと思います。

・「共働き世帯」は「単身世帯」の2倍程度の家計黒字

まとめ

いかがでしたでしょうか!?

今回は統計データを使って攻めてみました。色々と知見が得られて楽しかったです(笑)

まとめとしては

「結婚して子供が出来た(世帯人数3.37人)として
 共働きで収入が合算されたとしても(収入約1.9倍)
 家計はなんとかなる!(支出も約1.9倍)」

    
   >> 「単身の時とほぼ変わらない実感!」

ということで…「結婚して子供出来たらパパママは頑張って節約している!」ということが伺える気がします。とはいえ頑張りすぎは厳禁ですので、これらの数字を参考にして程よい節約ライフを送ってみてください。

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ではでは!

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