子供(小学生)の勉強やる気を高めるための親の行動とは!?

カイゼン前
カイゼン前

勉強しなさい!

カイゼン後
カイゼン後

算数の割り算の小数点の部分を
来週のテストまでに強化したいね。
●●をやってみるのはどう?

↑こんな感じになる記事です!

—————————————–

こんにちは。家族のルールブログの管理人”もんちゃん”です。子供を勉強やる気にさせるってとても難しいですよね。多くの人が自己流でチャレンジして、苦悩しているように思います。かく言う我が家もその1つ。

「褒めて伸ばそう」って褒めるところ無いわ!とか。。。明らかに成績が好ければ別ですが、大抵「褒めなきゃ」って思うご家庭は「褒めるところが見当たらない」という課題に直面しているはず。

ただ、子供がやる気が出ない原因でも記載しましたが、勉強やる気が出ない背景には親の理解不足があります。そして親の理解不足を解消すると「子供の良いところ」が自然と見えてきます。



親の理解不足を解消する方法は至ってシンプルです。「理解を深める」ことです。「何の理解を?」「どうやって深める?」について、本記事で解説していきたいと思います。

表現はシンプルですが、もちろん簡単ではありません。しかし挑戦する価値はあります。親が子供のことを理解しようとする姿勢。この姿勢が子供のやる気を引き出します。

「良い監督」「良い上司」って「自分の事をよく見てくれている人」ですよね。子供も「頑張ろう!」って気になります。そして、親がその行動の意味を深く理解し、承認する。すると「本物の褒め」が出来ますので、良いサイクルが周り出します。

1人でも多くの子供が「勉強が好き」になり、将来的に大きく成長することを願って記事を書きます。即効性はありませんが、決して無駄にはなりません。安心して読み進めてください。

子供のやる気を引き出すために親がやるべき事

① まず親が”目力”を鍛える

親の理解力を高めるために”目力”が必要です。しかし、急には無理なのでまずは準備をします。準備とは「細かく子供の学力を把握する」と覚悟することです。

ただ覚悟というと曖昧ですが「細かく見る”軸”をイメージすること」です。この取り組みのゴールは「あ、自分って全然子供の学力を正確に理解できていないんだな」と気づくことです。

例えば「国語」の中にも”文章題(記述)”、”文章題(選択)”、”漢字”、”語句”などジャンルがありますよね。「こういったジャンルまで分解してみよう」と思うことが大切です。算数も理科も社会も、更に1段踏み込んで分解しましょう。

また「記憶力」「読解力」「計算力」などの評価軸も使いやすいかもしれません。あとは「字が丁寧(意外と重要)」「時間管理が正確」「好奇心旺盛」などの性格面に踏み込んだアプローチも有効でしょう。

インターネット検索や読書を通じて親側で評価軸を整理する、といったアクションも実行可能です。

まず親が理解する姿勢を見せる

② 答案用紙を見てみる

頑張って「答案」を作ります

評価軸が整理できたら、次は「答案用紙(テスト結果)」をいくつか見てみましょう。採点されて〇×が付いて戻ってきた答案用紙です。

答案用紙には情報が詰まっています。その子の得意・不得意はもちろん、思考回路やクセ、余裕の表れや苦悶の跡も見えるかもしれません。

答案用紙は情報の山

この時注目するポイントは「〇が付いているところ」です。ここから情報を読み取ることが「デキる親」と「デキない親」の境目と言えるでしょう。

〇が付いているところを見ても「ふーん、合ってる」で終わってしまいますよね。そこから一歩踏み込めるか、が頑張りどころです。

✕が付いているところは、言い方が悪いですが「誰でも見ることが出来る」んです。苦手分野だし、難しい問題だったりします。もちろんこの情報も大事ですが、偏ってしまうことが危ない。

間違ったところばかりに目が行くと勉強 = 間違いの是正となってしまいます。

また、1回のテスト結果だけで全てを判断してはいけません。3、4回くらいのテストの結果を見れば、おのずとその子の「得意」「不得意」が見えてくるはずです。

③ 仮説を立てて子供と話す

②で答案を見ることができると、だんだんとその子の傾向がわかってきます。特に「得意な分野はどこか」という点に着目しましょう。不正解でも書いている量が多いところなどは、良いヒントかと思います。

「国語は文章題が得意そうだけど漢字・語句は苦手かも」「読解力はあるけど、記憶系はあんまりかなぁ」といった感触が自分(親)の中に持ててきたら、次のステップに進みます。

ここで一度、塾の講師や家庭教師に相談してみると良いかもしれません。傾向を読み違えていたら指摘してくれますし、方向性が正しければきっと後押ししてくれます。

親側で仮説が整えば、子供と話してみましょう。例えば

👩国語は文章題が得意そうに見えるけど、どう?
👨算数は基礎的な計算部分は出来てきてるよね。

といった感じです。「まだよくわからん」という子供もたくさんいると思いますので「ノー」と言われなければOKぐらいにとどめて置きましょう。

また②の時点で出た仮説を決めつけるのはNGです。「この子は〇〇が得意なの!」という風に。必ず本人と話しをしましょう。

④ 「得意領域を伸ばす」ようアプローチする

③まで出来たら、次は、その「得意領域」を広げて「得意科目」へと昇華させる道筋を考えます。例えば国語で「文章題が得意だけど、漢字と語句は苦手」な場合は、漢字と語句を強化する、といった具合です。

すると「漢字と語句を強化すること」に「目的」が生まれます。これが作れたら親としては「勝ち」だと思います。

「漢字と語句が苦手だからやりなさい」が「漢字と語句を強化すれば国語全体が得意になるよ」という具合に好転します。

応援団長のつもりで

ここまでで子供側は全く変わっていません。変わったのは親側です。しかし、親から出てくる言葉の性質が180度変わっていることがわかります。

①~③のプロセスは地味で長い道のりですが、ようやくここに来て自分の変化が見えてきます。

ここまでくれば子供の得意分野が輝いて見えてくるはずです。また、その得意分野が形成された経緯(これまでの勉強スタイルや日常の行動など)を振り返ってみるのもいいでしょう。

自分が好きな事、得意なことが、周りから承認、追認されること、これが子供にとって何よりの成長の糧になります。

⑤ 直近の目標を作る

④まで出来たら、最後は実践です。1,2ヶ月先のテストで実践してみない?と子供に持ち掛けます。もし本人がやる気になったら、それは「アタリ」の方向です。

ここで難色を示された場合、強制してはいけません。子供は子供なりのプランがあるはずなので、それを邪魔しないようにします。また分析に戻りましょう。

ここまでやるとお願いの仕方は下記のようなイメージになります。

「あなたは文章題が得意だよね。だったら、国語全体を得意科目にするために漢字をもう少し点数Upすると良いかも。次のテストをターゲットにして漢字強化にチャレンジしてみない?国語で●点が目指せるかも。テストまでには、あと●日あるから1日●問のペースで漢字をやってみて。」

きっと「褒めるところが無い」と困っていた時から比べて、自分の変化に驚くはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ちょっと大変な手順ですが、これくらいやらないと「親が理解不足」となり子供のモチベーションが下がる方向にいってしまいます。

最後の例文であげたものも、要約すると「漢字を勉強しなさい」なんです。ただ、言い方が全然違いますよね。そして「言い方を変えるために、行動を変える。行動を変えるために、考え方を変える」というプロセスを①~⑤で実践しています。

勉強とは本来他人から強制される「やるべき事」ではなく、自己研鑽の一種です。つまりやればやるほど自分(子供)にとってプラスになること = 勉強なのです。内的に動機付けられたモチベーション(自分から”やろう!”とする姿勢)が無い限りは、いずれどこかで破綻します。

是非、子供の勉強に寄り添って、前向きに進む姿をサポートしてあげる環境を作ってみてください。

それでは!

タイトルとURLをコピーしました